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リナリアの女 34

その探偵、恋は専門外につき
-リナリアの女-
34 (最終話)



クラブシャインでのバイト最終日は、シウォンさんの怒濤のオーダーで盛り上がった。

シンドンさんは僕に女装セット一式を持ち帰らせようとしたけど、丁重にお断りした。
ユノに発見されたら大変だ。

「チャンミン、もうすぐ作品完成するから、その時は遊びにいらっしゃい。」

「はい。シンドンさん、デートのサポートまでして貰って、本当に色々ありがとうございました。」

「何言ってるのよ。助かったのは私よ。」

涙ぐむシンドンさんの豊満な胸に抱き締められて息ができなくなったところを、テミンさんが助けてくれた。


「チャンミン。一緒に帰れる?」

繁華街の雑踏の中、テミンさんの美しい顔を窺った。舞台を終え、ナバロシティから戻ってきたテミンさんは以前に増して綺麗になった。

「テミンさん。ユノの調査のこと、黙っていてごめんなさい。」

「そんなの仕方ないよ!僕が悪いんだ。」

「あれからシジマさんとは話したんですか?」

「うん。全部打ち明けた。ショック受けてらっしゃったけど、僕の応援は続けるって……。シジマさん史上最高の優良株に投資したから、手離すわけないとか言って。意味分からないけど、すごい人だよね。酷いことしたのに。」

テミンさんはくるりと振り返り、僕を見つめた。

「ねえチャンミン。これからも、会ってくれる?」

「もちろんです!シジマさんには及ばないけど、僕もテミンさんの大ファンですから。」

「あの、それで……」

急にテミンさんは指を唇にあてて、言葉を言い淀んだ。

「その……会うときは………ユノさんも一緒に。」

あん?
僕の危険センサーが街のネオンに負けじとばかりに点滅回転を始めた。

「ユノさんて、素敵な人だよね。鈍感だけど、優しくて、男らしいとこもあって。かっこよくて。」

テミンさんの頬がピンクに染まる。
可憐……
とか思ってる場合じゃない!

「スニちゃんとのことはもう終わったんだし、僕、頑張ってみようかな。」

危険センサーが過回転により異音を発し出した。
まずい。まずいぞ。

「僕……ユノさんのこと、好きになっちゃった。応援してくれる?」

ガガガガガガッと激しい音とともに、センサーライトに亀裂が走り、粉々に飛び散った。

「テテテテ、テミンさん……」

テミンさんは美しい指で頬を覆い、ふふっと笑った。


あ、悪魔だ。
僕の天使は、悪魔になってしまった。




恐ろしいライバルの出現にうなだれてマノン駅に降り立った僕は、哀れな自分のために高級な肉でも買おうと思い、ATMに立ち寄った。

「もうすぐクラブのバイト代も入るし、やけ食いしよ……。明日は焼き肉パーティーだ。」

残高が表示された画面に、僕は目を疑った。

なにこれ。
ひゃ、150万増えてる!!!

両親が血迷ったのかと確認すると、振り込んだのはまさかのユノだった。



僕は走ってアパートに帰った。

「ユノ!何あのお金!!」

玄関から走り寄った僕に、ユノは後退りした。
僕が倍返しのキスをお見舞いしてからと言うもの、ユノは僕を見るとびくつく。

「あ、あれか。気づいてなかったの?メイヤーさんからの謝礼だよ。ルイさんの調査の。」

「なんで僕に!」

「だって、チャンミンが協力してくれたから謎が解けただろ。」

僕はソファに崩れ落ちた。

「そんなにあるなら、バイトする必要なかったのに……」

「俺はバイト反対したぞ。」

僕はユノを睨んだ。

クラブシャインでバイトしたせいで、テミンさんと言う恐ろしいライバルが出現してしまったじゃないか!
シウォンさんにキスされることも、スニとして辛い思いをする必要もなかったのに!


ユノは僕の横に腰かけた。

「でも、チャンミンがバイトしてくれてて助かった。テミンのこと、色々調べてくれて。」

ユノは僕の手を握って、顔を覗きこんだ。

「やっぱりチャンミンは俺の自慢のパートナーだよ。ありがとう相棒。」

ソファに隣り合って、見つめ合って、変な空気が流れる。
背中がぞくっとした。

「シャワー浴びてくる。」

立ち上がった僕の手を、ユノが掴んだ。

「その……スニちゃんは、元気だった?」

「ああ、スニちゃんも今日でバイト最後でしたよ。ユノさんによろしくって言ってました。」

「……チャンミンは、スニちゃんに告白とか…」

「はあ?だから言ってるじゃないですか。僕はスニちゃんのこと何とも思ってません。」

「でも!スマホの見てニヤニヤしてたじゃないか!」

ああ、もう。
動物園デートの写真を楽しんでただけなのに。

この男、どれだけ僕の心をかき乱したら気が済むんだ。
我慢ならん!
目にもの見せてやる。

僕はクラブシャインで習得した甘えた笑顔で、手首を握ったままのユノの指を撫でた。

「ユノは舞台の後、スニちゃんとどんなデートしたのかなぁなんて、考えてたの。僕に話してくれないから気になっちゃうよ……。」

ユノの爪まで撫でたところで、小首をかしげた。

「内緒にするようなこと、したの?」

ユノはぶるっと身体を震わせた。


鋭い眼差しでゆっくり立ち上がり、首を傾けて近づく。
ユノの美しい顎のラインから目が逸らせない。

ユノの分厚い唇は、僕の唇にそっと、優しく、重なった。

「んっ……」

突然のキスに、手足が痺れた。


唇が離れた瞬間、ユノは焦った顔で大声を上げた。

「お、お帰りのチューがまだだったからな!」

「バ、バカ……」

「あははー。」

「挨拶で口にキスする習慣なんて、この国にはありません!」

「いいだろ、昔はよくしてたんだし。チャンミンと俺の習慣ってことで。」

ユノの顔は真っ赤だった。
バスルームに駆け込んだ僕の顔も、耳まで真っ赤だった。


クラブシャインのバイトを経て、僕とユノのチューはキスに進化した。

まあ、悪くない、か。
ユノと初ディープキスもできたし。

キスの……次は……。

鏡に映った僕の裸。
僕は余念なく全身をチェックした。

「ちょっと鍛えようかな。」

次の朝からランニングを開始することにした僕は、思わぬ事件に巻き込まれることになるが、それはまた、別の話。




バスルームに逃げ込んだチャンミンの後ろ姿を見送り、俺は悩んだ。

スニちゃんと間違えたのでないなら、あのベッドでのキスは何だったんだ。

酔っぱらっていたとは言え、襲ってくれと言わんばかりの熱いキスだった。

今日も誘うみたいに色気たっぷりに指を撫でたりして。

スニちゃんとのデート内容をやたらと気にするけど、チャンミンに見えてキスしちゃったなんて言える訳ないじゃないか!


「さっきのキス、受け入れてたよな……」

チャンミンの未来のために耐えるべき。
そんな理性を完全に打ち砕くチャンミンの誘惑。

チャンミンが俺を望んでくれたら?
チャンミンがその気なんだったら耐える必要ないんじゃないか?

スニちゃんに浮気してよく分かった。
俺の心はチャンミンでいっぱいで、誰も入り込む隙間なんてない。

どうしよっかな。
我慢できないな。
押し倒しちゃうな。


「チャンミン!ラブ!」

俺はクッションを抱き締めた。

「ブチューッ」

ついでに熱いキスもつけて。


この気持ちを制御するなんてもう無理だ。
身体が勝手に動いてしまう。

そうだよユノ。

チャンミンの心を鷲掴みして、死ぬまで俺に夢中にさせればいいんだ。

世界で一人だけ。
俺しか欲しくないように。


いいか、チャンミン。

俺は、お前だけのユノだ。

とことん惚れさせてみせるから、覚悟しとけ。






その探偵、恋は専門外につき
-リナリアの女- (完)

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皆様。ひたすらなおバカにお付き合いいただき、本当にありがとうございます!

探偵神起 case2はこれにて終了。
やっとこさ2人がやる気になったところですが、case3再開までは少しお時間をいただき、新作をスタートします。

最後まで読んでいただいて、皆様ラブ!!!

これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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リナリアの女 33

その探偵、恋は専門外につき
-リナリアの女-
33



ここ数日、チャンミンは暇さえあればスマホを見てにやにやしている。
俺が覗こうとすると逃げる。

なんだ。
何を見てる。

まさか、女の子の画像とか、エロいサイトとか見てるのか?

俺がナバロシティに行った日を最後に暴力的チャンミンが鳴りを潜めたと思ったら、今度はにやにや。

気になる。
探偵の血が騒ぐ。


「今日は久しぶりにキルスのとこに行ってくる。」

「なに!?」

「なにって……バイトが忙しくてギター弾けてなかったから練習しないと。指が鈍っちゃって。」

「家で練習すればいいだろ。」

「もうすぐFUELのツアーが始まってキルスも忙しくなるから、今日会っておきたいんだよ!」

チャンミンはそそくさとギターを抱えて出て行こうとする。

「待て!チューは!」

ドアノブを回しかけていた手を止めて、チャンミンはわざとらしいため息をついた。

「もう大人なんだし、チューとかどうかと思うんですけど。」

頬を赤く染め口を尖らせちゃって、可愛いじゃないか。

チャンミンが両手でギターを抱えたのをいいことに、俺はチャンミンの肩を掴み、ダイ○ン並みの吸引力を発揮して熱烈なほっぺにチューをお見舞いした。

「あ…ん」

な、なんつう声を発するんだ。

理性を失いかけた俺の顎に、ギターケースのアッパーが炸裂した。

「あがっ」

「バカ!行ってきます!」

くそ。
新しい技を習得したな。

チャンミンは乱暴にドアを開けて出ていった。

チャンミンが居ないうちに部屋をあさってみたが、エロ本やビデオの類いはなし。
やはりスマホを確認するしかないか。

チャンミンのスマホのロックは指紋認証。
俺は夜を待つことにした。



「すごいなチャンミン!美女じゃないか!」

スニの写真をキルスに褒めちぎられて、僕は気分がいい。

「まあ、意外とバイトは楽しいよ。でも、ユノの嫌なところもたくさん見ちゃった。女性に酷いことを平気でするんだ。結局スニのことなんて何とも思ってないみたい。」

「別れが決まっていたから、仕方ないんじゃない?」

「そうだけど。」

「押し倒されなくてちょっと残念?」

「あ、それが……。」

別れのデートの後に起きた出来事を告白すると、キルスはにやにやした。

「ユノの鈍感に驚かされていたが、チャンミンも相当だな。ユノ以上かもしれない。」

「へ?」

「全く。君らの関係が羨ましいよ。」

キルスは楽しそうに微笑んだ。

「チャンミンは、ずっとコートの外からユノを見てるつもりか?」

「え……」

酔っ払ったユノにディープキスされて、もっともっとと願う自分の欲がかき乱される。

「俺もそうだった。自分からコートの外に居ることを選んで、20年も過ごしてしまった。俺はもう手遅れだ。」

キルスは微笑みながら、でも泣きそうな顔になった。

「チャンミン、俺みたいになるなよ。ユノをコートの外に引っ張り出してみたら?枠の中だけの試合なんて、つまらないだろ。」

「コートの外……。」

「ユノは案外、他の競技の方が得意かもよ。」




キルスの言葉に心を乱されたままアパートに帰ると、テーブルいっぱいの料理が並べられていた。

「何これ!どうしたの?」

「スーパーで買ってきた。今週でチャンミンのバイト終わるから、前祝い。冷蔵庫にビールも冷えてるぞ。今日はいっぱい飲め!」

「ユノは……飲まないよね?」

「俺はやめとく。先週なんか、次の日まで体調悪くて最悪だったし。」

最悪か……。

僕の初ディープキス。
あんなに感じさせたのに。
とろける甘い思い出を、ユノと共有することはできない。

僕はビールと料理を体に流し込んだ。

「はい!お代わり。さっき冷凍庫に入れておいたからキンキンだぞ。」

いつもだったら僕の飲み過ぎを止めるユノが、次々とビールを持ってくる。

あやしい。
僕の危険センサーが黄色信号を灯す。
何が狙いだ。

「もう飲めないよー。あ~。眠くなってきちゃった。」

「そうかそうか。片付けは俺がやっておくから、先に寝ていいぞ。」

「じゃあ、お言葉に甘えて……。」

ユノの望む通り部屋に入り、物音に耳をすませる。洗い物をする水音と皿がカチャカチャと鳴る音。

テレビの音が消えた。シャワーに行ったみたい。

バスルームから出て来て水を飲む音。

僕の部屋の扉が少しだけ開いた。
リビングから差し込む光の筋。

見てる。
めっちゃ見てる!

暫くすると、扉が閉まって無音になった。

なんだったの……。
飲み過ぎたビールで、眠くなってきた。



指を撫でられる感触に、僕は夢の世界から覚醒した。スマホの明かりに怪しく浮かぶユノの顔。

ん?スマホ?

ユノがスマホをベッドに落としたのと、僕が上半身を起こしたのは同時だった。

「ちょっと……何してるの」

ユノは悪さして叱られた犬みたいにうなだれた。

転がったスマホ画面には、キルスに見せたままトップに表示されていたスニの写真。

「あ……」

「や、やっぱりチャンミン、スニちゃんのことっ、好きだったのか……」

ああ、もう。
バカ。

僕はユノのTシャツの裾を掴んで、ぐいっと引っ張った。
バランスを崩したユノがベッドに両手をつき、僕に覆い被さる形になる。

目をパチパチさせているユノの首を引き寄せて、僕は酔っぱらいのとろけた顔で微笑んだ。

「チャ、チャンミ……」

やられたらやり返す。
倍返しだ。

僕は半開きになったユノの下唇に吸い付いた。
シャツの襟元を逃すまいと掴み、ユノの枕で練習し尽くしたエロいキスをここぞとばかりに実践した。

「んぁ……」

ユノの漏らした鼻息混じりの吐息がかかる。

ユノは僕の両肩を掴んで、猛然と僕の唇を翻弄しだした。

「あ……ん……」

首筋にキスが下りてきて、僕は身震いした。
身体中が性感帯になったみたい。

ユノは荒い息で鎖骨にくちづけて舌で刺激する。

まずい。
形勢逆転。
息子が急を告げる。

さすがにディープキス以上は心の準備が……。

だってチェリーだし。

ここは……寝たふりだ。

僕は首を横にこてんと倒した。それでも離れないユノの唇。

少し大きめに寝息をたてた。


「…………え………嘘だろ。寝ちゃった……?」

そうです。寝ました。

「チャンミン……スニちゃんと勘違いしたのか?」

あほか。似ても似つかないユノとスニを間違えるわけなかろう。


でももう、今はこのままでいいや。

しらふのユノが、僕のキスに夢中になってくれたから。

僕に、欲情してくれたから。


僕はもう、外から眺めてるだけの傍観者じゃなくていいんだよね?

ユノはコートの外に出て来てくれるよね?

身も心も、ユノのパートナーになれるように頑張っちゃうよ?

いずれ、分かって貰うよ。
僕がどんなにユノを好きか。


ユノは床に座って僕の寝顔をずっと眺めていたけど、結局そのままベッドに顔を預けて寝てしまった。
こんな姿勢でよく寝れるな。

僕は身体を横向きにして、ユノの寝顔を堪能した。

ほんと、バカでかっこ良くて可愛い人。


いい加減、僕の気持ちに気づいてよ。
この恋に、気づいてよ。


ユノの寝顔に言い聞かせながら、僕も眠った。




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明日、「その探偵、恋は専門外につき -リナリアの女-」最終話です。

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リナリアの女 32

その探偵、恋は専門外につき
-リナリアの女-
32



俺はポケットからスマホを取り出した。

さすがシジマさん。
反応が早い。

敢えて、スピーカーにして通話した。

「おいユノさん。バカなこと考えるな。」

「少しだけですよ。」

「そうやって始めてみんなバカを見るんだ。株なんて、素人が分かるはずないんだよ。寝ずに調べてる俺だって、読めないことがたくさんあるんだ。」

「でも、シジマさんのアナリストレポートに良さそうな企業があったから。」

「君ね、お金に余裕あるのか?余裕があったとしても、素人が個人で投資するなんて俺は反対だ。」

株に興味があるのでやり方を教えて欲しいとメールした俺に、シジマさんは切々と語りかける。

「俺はこんな仕事をしているが、株に夢なんて抱いてない。大成功した人がいれば、多額の損失をした投資家だっている。結局投資は自己責任なんだ。全部自分に返ってくる。それが現実だ。」

「シジマさんて、大変な仕事をされてるんですね。」

「はは。俺の癒しはクラブシャインに行くことくらいだ。唯一の夢は、テミンがステージで輝くことかな。」

テミンは眉を八の字にして、シジマさんの声を聞いていた。

「なあ。ユノさん。俺がテミンの気持ちを分からず、君に調査を依頼したのと同じだよ。企業だって、動かしているのは結局人だ。人のことなんて、分からない。分からないからみんな必死でやってるんだ。それを理解できない奴は、この世界に足を踏み入れるな。」

「ふふ。シジマさんは、プロですね。」

「当たり前だ。命をかけてやってんだよ。俺は。」


電話を切った俺と目が合うと、テミンは涙をぬぐいもせず下を向いた。手を、腰の高さでぎゅっと握りしめていた。

「シジマさんが悪い人じゃないって、俺なんかより君の方がよく分かってるんだろ?」

「僕は……優しかった義兄を恨み続けている自分から逃げたかったのかもしれません。」

テミンは涙を拭いて、しっかりとした眼差しで前を向いた。

「シジマさんに酷いことをしました。アレルギーで、ツラい思いすればいいって。まさか、倒れるほど酷い症状が出るなんて思わなかった。」

工場の終業を告げるサイレンの音が高台まで届き、テミンはナバロシティの街に目を向けた。

「僕……警察に行きます。」

「その必要はないよ。君はシジマさんを恨んでなんかない。ほんとに恨んでたら、もっと手っ取り早い方法はいくらでもある。そうだろ?」

「じゃあ僕はどうすれば……。」

「悪いと思ってるなら、君がシジマさんのためにすべきことは、ステージで輝くことだよ。」

テミンは俺の胸に飛び込んで、泣きじゃくった。俺は、震える背中をそっとさすった。

「シジマさんには感謝してるんです。ずっと応援して支えてくれて!なのに僕は……」

「チャンミンが言ってたよ。テミンさんは天使だって。でも、天使にだって辛いときはあるよ……。」

顔を上げたテミンは、天使みたいに目映い瞳をしていた。

空は夕焼けに変わっていた。

テミンの顔を染めた夕焼けの濃い朱色に、季節が秋になろうとしていることを知った。


車に戻り、後部座席に置きっぱなしの花束にテミンが気づいた。

「もしかしてお墓に?僕も持ってきたから、無駄にしちゃいましたね。」

「あ~。良かったら貰ってよ。テミンのイメージに合う花だと思って買ったんだ。」

テミンは頬を染めて喜び、胸に抱えた花に鼻先を寄せてふわっと笑った。

こりゃ、シジマさんが惚れ込むのも分かるな。
俺は苦笑いした。まあ、俺はチャンミン一筋だから大丈夫だけど。

両親と夕食を食べてから深夜バスで帰ると言うテミンを実家に送り、俺は一足先にナバロシティを後にした。

チャンミンに、会いたくて堪らなかった。




クラブシャインでメイクをしていると、シンドンさんがメイド服をひらひらさせてやって来た。

「チャンミン。これ、動物園デートの時の写真。」

差し出されたUSBメモリ。
スニとユノの思い出。

「もうすぐスニちゃんとお別れなんて、寂しいわ。」

僕はキルスにスニの写真を見せる約束をしていたことを思い出した。

「シンドンさん、思い出に1枚写真撮ってもらえますか。」

始めてスニになった時と同じ赤いドレスを着て、僕はスマホで写真を撮ってもらった。
1枚でいいのに、シンドンさんは色々なポーズを強要して撮影しまくった。


今日は15日で、テミンさんは休みだった。

ユノはもしかしてナバロシティに出掛けたのかな。相棒と言っておきながら、僕に内緒で調査をするなんて……。

昨夜のユノのキスが思い出され、控え室で悶絶していると、ホールスタッフがシウォンさんの来店を告げた。

今日は会いたくなかったが、仕方ない。
僕は仏頂面でテーブルに着いた。

「そんなに怒るなよチャンミナ。キスしたくらいで。」

シウォンさんは僕の手を撫でる。

「スニです。」

「チャンミナ、俺は君に本気だ。分かってる?」

「スニですって。」

「はあ。分かってないな。ユノなんかと暮らさずに、俺と居た方がチャンミナは幸せになれるのに。」

「それは僕の……選択です。」

正直、シウォンさんは一途に思いを伝えてくれるし、お金もあるし、大人だし、意外と仕事はできると聞くし、スタイルも顔もいい。

でも、シウォンさんにキスされた後、スニの衣装に着替えながら、悲しくて悲しくて仕方なかった。

だって僕は、ユノとしかキスしたくないんだ。

ユノのキスは……すごく熱くて、柔らかくて、とろけるほど甘くて、エロくて、舌は器用で、僕は翻弄されて……。

ユノのディープキスを思い出して急に顔が真っ赤になってしまった僕に、シウォンさんは怪訝な表情になった。

「今日は色気が一段と漂ってるが、まさか……チャンミナ……昨晩ユノと何かあったんじゃないだろうな。」

はっとして唇を内側に入れた僕に、シウォンさんは白目をむいた。

「あぁ……あいつ、俺のチャンミナを……。くそっ。俺のキスがあいつを奮起させてしまうとは。唇か。唇だけか……?まさか最後までは……。」

話題を変えよう。
昨夜のことを詮索されると困る。

「あ、シウォンさん。来週でバイトも終わるので、もうそんなに来ていただかなくても大丈夫ですよ。」

シウォンさんは僕の手をがしっと握った。

「チャンミナ。君が酔っぱらいの相手をするなんて耐えられない。最後まで通い詰めるさ。俺はユノと違って、金には困ってない。」

刑事がこんなにクラブに通えるなんて、セレナシティは平和な街だな。

「今夜もドンペリオーダーするよ。チャンミナもそのうち分かるさ。お金にあくせくする生活では気づけない、豊かで可能性に溢れた人生の楽しみ方があるんだよ。」

シウォンさんは強靭な精神の持ち主だった。
全く諦めていないところがすごい。



バイトを終えて店を出ると、ユノの車が停まっていた。

僕を見つけて車から降りたユノは、長い脚を大きく動かして道を渡った。

「チャンミン、お疲れ様。」

「また何かの調査?」

「いや。チャンミンを迎えに来ただけ。」

今朝殴ってしまったことも忘れ、僕は嬉しくてユノの手を握った。

ユノも僕の手を、ぎゅっと握り返してくれた。



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リナリアの女 31

その探偵、恋は専門外につき
-リナリアの女-
31



チャンミンに殴られた左頬を押さえながら、俺はセレナ中央駅からナバロ駅へと向かう高速鉄道に乗り込んだ。

まったく……。

チャンミンの暴力には困ったものだ。
回を増す毎に威力と精度が上がっている。
しかも今回は全く理由が分からない。

常時プロテクターでも着けていないと身を守れない。
護身術でも習おうか。

ずっと俺が守るはずだったのに。
チャンミンの鉄拳から己を守らなければいけなくなってしまった。

「何故こうなった……」

俺は深い憂いと頭痛とともに電車に揺られた。

クラブシャインでバイトを始めてからか?
チャンミンが不良になったのは。

元のチャンミンに戻って欲しい。
来週でバイトは終わる。
早く終わってくれ。


間もなくナバロ駅とのアナウンスが流れ、俺は調査に頭を切り替えた。

今日は15日。

テミンは間違いなくナバロシティに行っている。

前日の夜に深夜バスに乗り、朝にはナバロシティに到着する。
実家の両親に会い、工場を労い、夕方お墓に立ち寄り、また深夜バスで帰る。

毎月の変わらない行動は、聞き込みから判明していた。

1度も月命日の訪問を欠かしたことがないテミンだ。昨晩舞台が終わったばかりだが、それを理由に帰郷を取りやめるとは思えなかった。


駅前でレンタカーを借りた。
レンタカー屋の斜め前に、ナバロビジネスホテルが見える。

あの時のチャンミンは可愛かった。
でも、いつもあんな可愛さを振り撒かれたら、俺はチャンミンを確実に襲ってしまう。

今は、たまにスウィートチャンミンが現れるだけで良しとしよう。

取り敢えず、俺は恒例のハンドルチャンミンを抱き締めた。

「チャンミン!暴力的でもラブ!」


『あぁ……ユノさん!』

脳内にやたらとリアルなチャンミンの声が再生され、俺は焦ってハンドルを離した。

な、なんだ今のは。
ユノさん?

チャンミンの唇の感触まで鮮明に想像できる。
チャンミンの甘くて柔らかい唇……。

俺は頭をブンブンと振った。

昨夜スニちゃんとキスしたからか?
チャンミンにあまりに似ているスニちゃんの涙が堪らなくて、別れが分かっているのにキスしてしまった。

おかげで欲求不満が加速してしまったようだ。

今日は真実を突き止めに来たんだ。
しっかりしろユノ!

資料を今一度見返し、俺は工場へと車を走らせた。

途中で花屋に寄り、少しだけお供えの花を買うことにした。
この前チャンミンが選んだ白い花がいい。

リナリアと書かれた説明書を見て、俺は赤面した。

『リナリア
姫金魚草
花言葉 "この恋に気づいて" 』

店員が近づいてきた。

「プレゼントですか?リナリアは告白にはぴったりですよ!白いリナリアなら他の花との相性もいいし、花束に最適です。」

チャンミンはこの説明を読んだだろうか。

「告白とかではないので……落ち着いた色の花を何種類かまとめてください。」

リナリアと、名前の分からない黄色の花を店員が簡単な花束にしてくれた。

花を後部座席に置き、俺は工場の横でテミンを待った。



大きな鞄と花を持って、テミンが歩いてきた。
花束が似合う男だ。

工場に入ったテミンは、30分程で出てきた。

見送りに出てきた社長と挨拶を交わし、歩き出す。

俺は車を降りて追いかけ、バス停で立ち止まった彼に声をかけた。

「ユノさん……!?」

テミンは混乱した表情で俺を見た。

「お墓に行くんだろ。車で送るよ。」

動かないテミン。

「舞台、お疲れ様。」

「何故ここに?」

「俺、探偵なんだ。シジマさんに頼まれて、君の行動を調査してた。」

「探偵って………シジマさんが依頼?」

「君が他の男と仲良くしてないか心配してた。」

テミンはぽかんと口を開けて、何度も瞬きした後、視線を右往左往させた。

「シジマさんは恩人ですけど、恋人なわけでは……。」

可哀想なシジマさん。
やはりテミンはシジマさんを恋人だなんて思ってなかった。

「それは分かってる。家に行ったりするから、勘違いさせるんだよ。」

「チケットをたくさん買っていただけるから、お礼に何か出来ないかと思って……。」

テミンのこめかみから汗がしたたり落ちる。

「暑いし、舞台で疲れてるだろ。車に乗って……。」


助手席から、テミンは俺の顔をじっと見ていた。
俺はエアコンが効き始めるのを待って、後部座席からファイルを取った。何度も読み込んだ、アナリストレポートをテミンに渡す。

受け取ったテミンの指は微かに震えていた。

お墓に到着するまで、テミンは膝の上に置いたレポートを見つめていた。


今日も街の営みは変わらない。高台からナバロシティの灰色の街並みを見下ろした。夕焼けには少し早く、白い空に工場から立ち上る煙が靄を作っていた。

テミンは何も言わず、お姉さんのお墓へと歩いた。

俺はシジマさんに短いメールを送り、テミンの後ろを静かに歩いた。



「僕は、義兄を恨んでいました。」

すっかり萎れて元の形状を失った花を取り換え、美しく飾られた墓に刻まれた2人の名前を見つめながら、テミンは話し出した。

「大好きな姉を奪われて、許せなかった。」

ただ立って話すだけのテミンの姿は、それでも美しい。

「数ヶ月前に、工場でこの資料を見つけたんです。義兄が破産する原因になった企業の株を、勧める内容でした。アナリストの名前はシジマさんではないですが、僕には分かったんです。」

テミンは大きく深呼吸した。

「これはシジマさんの文章です。彼は、単語を繰り返す癖があるから。」


やっぱり。俺はシジマさんとのやり取りを思い返した。

『私は好き嫌いがない。好きでも嫌いでもないが……』

『予定があっても絶対に来い。絶対に席を空けるな。』

『テミンの公演までにはもちろん帰るけどな。何しろあのテミンの公演だ。』

『テミンのダンスは素晴らしいから。存分に素晴らしい時を楽しんでくれ。』



「最初は確信がありませんでした。でも、シジマさんの家にお邪魔した時に、過去のレポートの原稿ファイルを見てしまって……。これは、本社のアナリストが書いたレポートを、シジマさんが翻訳したものでした。」

「だから、アレルギーがありそうなものを食べさせて、嫌がらせしたの?」

テミンは腕を抱えてうつ向いた。

「だって……!シジマさんが翻訳しなければ、義兄はあの株を買わなかった!!他人の人生をめちゃくちゃにしても、アナリストは責任を取らなくていい。無責任じゃないですか!」


テミンの瞳から涙が溢れて、頬を濡らした。

その時、俺のスマホが振動した。



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リナリアの女 30

その探偵、恋は専門外につき
-リナリアの女-
30



シャワーから出て、ひたすらビールを飲んだ。
ユノと別れて2時間近くたってから、玄関を開ける音がした。

「わっ。チャンミンなんだよこれ!らしくないな。」

ソファーの下やテーブルに転がる空き缶を拾いながら、ユノは明るく振る舞っている。

僕はアルコールで据わった目でユノを見た。
さっきキスを交わした唇に視線がいってしまう。恥ずかしくなって、テーブルに顔を伏せた。


「俺も、今夜は飲む。」

ユノはそう呟くと、冷蔵庫からビールの缶を取り出した。

シャツを脱いでノースリーブシャツになった腕の筋肉をぴくりと動かしてプルタブを開けると、ユノは明らかに不味そうな顔でビールをあおった。

缶にあたる下唇。
アルミ缶にぴったりと沿い形状を変化させるそれが、さっき僕の唇に重なっていた。

ユノの吐息がまざまざと思い出され、僕はまたテーブルに突っ伏した。

缶がコツンとテーブルに置かれる音がして顔を上げると、ユノは僕の隣に座っていた。

むき出しの腕が微かに触れる。
全身に痺れが走って、僕はソファーの上に逃げた。

下からユノが僕を見上げる。


「シウォンと……仲良くやってるの?」

「シウォンさんとは、なんでもない。」

ユノは残りのビールを飲み干した。
半開きの目で、僕をじっとりと見続ける。

「ほ、ほんとに、なんでもないから。」

「キスしてたのに?」

ユノの目がどんどん据わってきた。

「あれはシウォンさんが突然に。」

「デートなんかするからだ。犯されるって言ったのに……。」

言葉のセレクトには問題があるが、確かにユノの心配は的中したわけで。
ばつが悪く、僕は話題を変更した。


「それより、スニちゃんとのデートは楽しかったですか?」

意地の悪い質問をしてしまった。

ユノはもう数ミリしか開いていない瞳で、ビールに伸ばした僕の手を見た。

「スニちゃんとは、もう会わない。」

「そう……残念でしたね。」

ユノは目を閉じて、口を歪めて笑った。
そのまま動きが停止する。

寝ちゃった?


僕がグラスを空けてテーブルに置いた音に、ぴくりと上半身を震わせると、ユノは瞼を上げた。

瞼は半分しか開いていないのに、その奥の眼光が豹のように光って、僕は身動きが取れなくなった。

ゆらりと床から持ち上がったユノの上半身が、僕の膝の高さを越えて上昇を続ける。

僕は仰け反ってソファの端に逃げたけど、ユノは静かに距離を詰める。

僕の腰の脇に置かれた豹の前脚。もう片脚が胸の横に。

黒豹の美しい胸筋が僕の眼前に迫り、ソファの肘掛けに頭を預けて仰向けた状態になった僕は、ただ間抜け顔でユノのしなやかな肢体に視界を奪われた。

ユノの唇から漏れる熱い息に、自分の置かれた状況を理解した。


僕、押し倒されてる!


ユノは酔ってスニと間違えてるんじゃ……

「ちょっと!ユノっ……僕が誰だか分かっ」

声を発して開いた唇にユノが食らいついた。

「んっ」

頭を抱え込まれ、獰猛な肢体で脚まで封じ込められて、逃げられない。

行為は強引なのに、ユノの唇は僕の反応を待つかのように丁寧で優しい。

ユノの唇の隙間から、唾液にまみれた舌が僕の上唇を舐め、僕は思わず吐息を漏らした。

「ふっ…ぁ……」

ユノは一気に高揚したのか、僕の舌を捕まえ、口を大きく開けて唇を覆い尽くす。

もう、スニの代わりでいい。

さっきと全然違う。
これが、ほんとのキス。

全身が痺れる。

ユノと触れている場所全てが熱い。


僕はユノにしがみついて舌を絡めた。
無我夢中で貪った。
何分キスし続けているのか、思考が飛んで分からなかった。

それでもどこかで、スニのフリをしなければと思いながら。

完全に立ち上がってしまった中心にユノの太ももが触れて、僕は首を仰け反らせた。

「あぁ……ユノさんっ」

離れてしまった唇を僕の首にあて、ユノは痛いくらい僕を抱き締めた。ユノの指が僕の身体に食い込む。


「チャンミンっ……」


え?

耳元で名前を呼ばれた。

そのまま肩に顔を埋めたユノの体重が、急激に重みを増してのしかかる。

しばらく動けずに呆然としていた僕の耳に、安らかな寝息が届いた。


「うそ…………寝てる……」


ユノの体重を受けたまま、僕は天井を見ていた。

シーリングライトの明かりで目がチカチカする。

息子が限界。

僕はユノを蹴飛ばした。

ユノは床に落ちて「うがっ」と唸ったが、そのまま床の上でぐうぐうと眠り続けていた。

「よ、酔って押し倒すとか、最低!」

僕は熱を静めるべく、バスルームに駆け込んだ。


なんで僕の名前を呼んだの……。

スニと勘違いしたんじゃないの……?


冷たいシャワーを浴び続けて、身体が冷えきってしまった。

クッションを抱き締めて幸せそうに床で眠るユノ。

つま先でつついても起きそうにないので、僕はユノにブランケットをかけて空き缶を片付け、部屋の電気を消した。

僕はベッドで枕を抱えて悶え続けた。
飲みすぎたビールのせいで、考えても考えても思考の行き先が見つからない。

そのうち眠気に襲われ、気づいたら朝になっていた。



リビングに出ると、ユノは出かける準備をしていた。

何て声をかければいいんだろう。
昨夜のキスが思い出され、顔が火照る。

立ち尽くす僕に気づいたユノは、いつもの笑顔を向けた。

「チャンミンおはよ。俺昨日、結構飲んだ?頭痛いし気持ち悪いんだよ~。」

「なっ……」

てめえ……。
あんなキスしといて、覚えてないのか?
ふざけるな。

人の初ディープキスを酔った勢いで奪うとは。

僕の気持ちと息子の欲望をもてあそびおって。

許せん!


ユノはこめかみを押さえながら僕に近づいてきて、あろうことか、おはようのチューを求めた。

「はい。シウォンにキスされた罰ね。チャンミンからチューして。」

差し出された左頬。

「あ、アホんだら。」

「え?…………ふげっ!」

僕の右ストレートは、かつてなく美しくユノの頬に命中した。

「いってー!!!!!」

ユノは床に崩れ落ちた。

仁王立ちした僕を恨めしそうに見上げ、ユノは叫んだ。

「バ、バカチャンミン!」

僕も叫んだ。

「バ、バカユノ!」

ユノは頬を押さえたまま、自室に走り込んだ。

しばらくして部屋から出てきたユノは、僕を睨むと、ダイニングテーブルの上に揃えてあった資料を掴んで、出て行った。


床に落ちていたクッションをソファーの上に投げた僕の視界に、昨夜のユノと自分が映る。

あん。
まずい。
息子が。

口を押さえた手に伝う生ぬるい感触は……。

あ、鼻血。

僕はトイレに駆け込んだ。



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テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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Author:コールドブリュー
東方神起 ユノとチャンミンが大好き。
脳内妄想をこっそり綴っています。
ホミンのみ。

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