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夢のたもと おわりに

夢のたもと
~おわりに~


生みの苦しみを味わった本作。
なんとか終了することができました。

読んでいただいた辛抱強い皆様、本当にありがとうございます!


彼らのステージを観ながら、「入口の陰でキスとかしてたら最高なのに……。いやもう、しちゃいなよ!頼むからしてくれ!」と腐りきった祈りを送ったところから発案した断片的なストーリー。

いざ繋いでみたら、思いもよらぬ重い展開になってしまいました。


どうしてもチャンミンをメインステージに立たせてユノを花道から駆け寄らせたかったため、ハッピーエンドに至るまでが長くて長くて……。


どんなに辛いことがあっても、人間の素晴らしさを全力で魅せてくれる、東方神起のステージへの尊敬の念を込めて、この物語を書きました。

自分の、音楽とステージへの思いも詰めました。


が、なかなかくっつかない2人に「もう夢とかどうでもいいから一緒に居ろよ!」と思う始末。

タイトルに"夢"なんて入れるんじゃなかったと後悔。

登場人物にしんどい思いをさせ、読んでくださる皆様に心配をおかけしておいて、本当に申し訳ありません。

いたく反省しております。←怪しい



性に合わない物語を紡いだ反動から、現在執筆中の探偵続編のおバカ度が、常軌を逸しています。

お詫びと思って、お楽しみいただけたら嬉しいです。


そして!

「エロが足りてねーっす。」と言うチャンミンさんの声(と偽って私の本心)に従い、「運命の人」の番外編をぶっこみます。


ひたすらエロく、ちょっとだけ切ない2人のバカンスです。


明日からバカンスが終わるまでの間、

-「探偵神起 case2」8時
-「運命の人 バカンス編」20時

おバカ&どエロの2段構えで参ります。


大丈夫かしら。このサイト。


こんな作者ですが、見捨てずに今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

なにとぞ……。




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テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

夢のたもと 22


チャンミンはクローゼットの前で悩んでいた。

今日のコンサート後に、ドームでタッグを組む外部のスタッフに挨拶できるかもしれないから、綺麗な服装で来いとミノに言われていた。

「綺麗ってなんだよ。ライブにスーツってのも変だしな。ていうか、いつもそこそこ綺麗な格好してるのに。」


悩んだ末、膝上まである丈の長い白いシャツに、黒いスリムなパンツを合わせる。秋風で外は肌寒い。ボルドーカラーのロングコートを羽織った。

結局無難な色味。

シャツの胸元を開けてアクセントにした。




ドームに入ってからずっと、チャンミンは落ち着かなかった。

ミノは関係者に挨拶してくるからと席を離れ、1人で期待に胸を膨らませる観客の顔を見ていた。

何人かの観客がチャンミンに気付き、手を振る。
それに必死で笑顔を返した。


ミノが席に戻った時、チャンミンは手を握りしめて口元に置き、指輪に唇を寄せていた。

「チャンミン、緊張してる?」

「少し。武者震い。」

正直に打ち明けるチャンミンに、ミノは笑って肩を叩いた。



コンサートは圧倒的だった。

完璧に制御されたペンライトの色が芸術的で、会場全体がアートだった。
アーティストは輝き、観客も輝いていた。

ここに自分が立つのかと、身震いが止まらなかった。



終演後、ミノに連れられてステージに立った。
最後尾の観客席が米粒のようで、チャンミンは呆然とした。

ステージのチェックをしていた舞台監督さんが、笑顔で近づいてくる。

「チャンミンさん。会えて嬉しいよ。今度のドーム、絶対成功させよう。初ドームで、伝説の舞台を作りましょう。」

白髪交じりのベテラン監督は手を差し出した。
皺の刻まれた温かい手に、チャンミンの緊張がほぐれる。

「と言っても俺も年だから、実際はアイツが主に立ち回ることになると思うから。」

そう言って花道の方を指差す。

その指のずっと先。



アリーナのスタッフと大声で言い合う長身の男性。

頭にタオルを巻いて、スタッフTシャツの袖を捲り、逞しい腕を惜しげもなくさらけ出している。

「頼むって!10センチでいいから底上げしてよ。そこからじゃ、ステージが全然見えないんだよ。今日も女の子がずっと映像だけ見てたんだ。折角のアリーナなのに、平等じゃないだろ。」

「バカヤロー!最初に言え!どこにそんな材料あるんだよ!無茶言うな!」

「ごめんて!その一角だけでいいから。裏手にあったプレートでなんとかならない?なあ頼むよ。一生のお願い!」

「お前の一生は1000回あるのか!!」


監督は呆れた顔で口元のイヤホンマイクに叫んだ。

「おい、ユノ!いい加減にしろ。お前のせいで赤字の危機だ!反省は次回に生かせ!それより、会わせたい人がいるからメインステージに来い!」



チャンミンはミノの腕を掴んでいた。

「そんな。嘘だ……」


全速力でユノが花道を走ってくる。


「だめだよ。心の準備ができてない……」

一歩後ずさりしたチャンミンの背中を、ミノは思い切り押してメインステージの中央に立たせた。


ユノはステージの手前でスピードを落とした。

チャンミンを捉えた瞳。

頭のタオルを取って髪をバサバサと整え、ゆっくりと近づく。


「こいつが、ユノ。突っ走り過ぎて問題も多いけど、いいライブ作ることに関しては誰より熱いから。こいつと作るステージは面白いよ。
ユノ、こちらがチャンミンさん。今度の、」

ユノは監督の言葉を手で制した。

「監督、説明はいいよ。」


ユノはチャンミンの全身をいとおしそうに眺め、震える指に嵌められた指輪を見て泣きそうに顔を歪めた。


「監督……この人が、俺の追いかけてる人。」

「ほぉ。」

監督はにやっと笑った。



タオルを両手で握りしめて、ユノは無言でチャンミンを見つめた。

チャンミンは、手が震えて持っていたコートを落とした。


上手に置かれた大型扇風機の風で、チャンミンの白いシャツがふわりと揺れる。


凛々しくも可憐。


春の宵の口。

チャンミンが広大なレンゲ畑の真ん中に立っている光景が浮かんだ。

朧に香るやわらかな風。


なんて人だ。

立っているだけで、舞台のイメージが涌き出てくる。


チャンミンとなら、俺の想像力はドームの壁を突き抜けて、水平線まで広がる。


ユノは大きく深呼吸して、春の匂いを身体いっぱいに吸い込むと、タオルを床に投げ、チャンミンの目前に立った。

そして、両手で頬を包み、いきなり、くちづけた。

ミノは「ぎゃっ」と叫び、他のスタッフから見えないように前に立って両手を広げた。



「チャンミン……」

「ユノ……」


ただただ見つめあう2人。



「おいユノ。そういうことは隠れてやれ。相手はスターだぞ。」

監督の言葉に、ユノはペロリと舌を出して唇を舐めた。

それからチャンミンの手を取ってステージ中央の階段を駆け上がり、ぽっかりとあいた入口に引っ張り込むと、脇に纏められていた黒いカーテンでチャンミンと自分の身体をぐるりと覆った。


「ユノ。真っ暗で何も見えない……」

「チャンミンがエロい胸元さらけ出してるから悪い。見えると欲情する。」

「バ、バカ。」


2人は強く抱き締め合った。


「チャンミン、ありがとう。ずっと俺の行く道を照らしてくれて。」

「僕は、追い付かれないように走ってたつもりなんだけど。」

「すごいスピードで行くから、焦ったよ。」

「ユノも思ったより早かったね。10年はかかると思ってた。」

「チャンミンのステージまであと半年か。今から緊張するな。」

「最高の夢の世界を作るんでしょ。宜しくお願いします。」

「ああ。2人で、みんなで作ろう。」



「ねぇ…ユノ……キスして。」


「言われなくても。」





ミノは、異様に膨れ上がったカーテンを見て、やれやれと思った。

今後はこの2人の行動をマネージングしないと、公衆の面前で何をし出すか分かったものではない。

マネージャーの人数を増やさないといけないな。

まだマネージャーを辞めるわけにはいかなさそうだ。




ミノはステージの階段の上から観客席を見渡した。

ミノの夢は、ユノとチャンミンが手を取り合うことで、もっと大きな夢になる。

2人と一緒に夢を見られることが幸せで、涙が溢れた。



涙でぼやけた視界は、水平線の向こうまで、無限に広がっているように見えた。








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夢のたもと

~完~

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夢のたもと 21


プロデューサー不在の中行われたMusic Live特番の視聴率は、25%を超えた。


チャンミンの動きはトレーニングの甲斐もなくいつもより緩慢だったが、どうやらそれが可愛らしさを助長したらしい。

頬を染めて歌い踊る姿に、スタッフも視聴者も心臓を撃ち抜かれた。


ニューシングルはランキング2位となり、その後もトップ10圏内に残り続けた。

ダンスを真似する人たちが増え、その年のヒットソングになった。

年末、チャンミンをテレビで観ない日は無いほど、忙しい年となった。

キムプロデューサーは内部リークにより左遷させられたと、風の噂で聞いた。



春のホールツアーは完売。ツアーに合わせて発売したアルバムは、月間ランキング1位を獲得した。

次の年も、その次の年も、チャンミンはヒットに恵まれ、ホールツアーを満員にした。

チケットが買えない人が続出して、追加公演を何回も行うことになり、ミノやスタッフは対応に走り回った。


チャンミンの美しさは増し、物販の写真集にはプレミアがついた。女性ファンが増え、チャンミンが表紙を飾る雑誌は飛ぶように売れた。

ドラマの依頼もあったが、チャンミンは音楽を極めたいからと、俳優業には手を出さなかった。

事務所は、その決断を支持した。


チャンミンはボイストレーニングを欠かさず、その歌唱力は数ある男性ボーカリストの中で最高峰と言われるようになった。

ダンスは一から勉強した。あまりにハードに練習するので、折れそうに細かったチャンミンの身体は筋肉質になってしまい、「可愛くない」とミノは嘆いた。


ミノは手腕を評価され、チャンミンのマネージャーを離れて企画部への移動を打診されたが、それを固辞した。

「まだです。まだ駄目です。」

ミノの目指すチャンミンとの夢を成し遂げるまで、手を離すわけにはいかなかった。




4年目となったホールツアー。
全35公演、5ヶ月にも及ぶツアーを乗り切った最終日。

アンコールのMCでカンペを出され、チャンミンは首をかしげた。

「えっと。はい……ここで、皆さんにお知らせです? ん?何のこと?」

カンペを読み上げるチャンミンの可愛らしさに、会場が笑顔に包まれる。


ミノがステージに差し出した紙を見つめ、チャンミンは手で口を押さえた。


「来年。春……」

読み上げるチャンミンの声は震え、会場から悲鳴のような歓声があがる。

スクリーンに映し出された文字を振り返り、チャンミンは泣いた。


『来年4月。全国3大ドームツアー決定』


人気者になればついてくる、いわれのないバッシングも、週刊紙の根も葉もない記事も、喉を痛めてツアー日程を変更しなければならなかった時も、チャンミンは泣かなかった。


今、ステージで1人、大粒の涙をこぼして何も言えなくなったチャンミンを、歓声と拍手が包んでいた。



夢に見た最高峰の舞台へ。


チャンミンは駆け上ってきた。





「チャンミン、来週このコンサートを観に行くからね。」

ミノが渡したパンフレットを見て、チャンミンは心踊らせた。
トップアイドルグループのドームツアー。
一度は生で観てみたかった。

「ドームは初めてだから、しっかり勉強しよう。」

チャンミンは緊張の面持ちで、ミノを見た。

「大丈夫かな。1人でドームの舞台に立つなんて。」

「チャンミン。1人じゃないよ。たくさんのスタッフが支える。ドームに慣れたスタッフもたくさん集める。」

チャンミンは、薬指の指輪を触りながら頷いた。

ファンの間では、この指輪の噂は常に囁かれていた。

インタビューで聞かれると、チャンミンはいたずらっ子のように笑ってはぐらかし続けた。

「願掛けみたいなものです。アーティストである限り、これは外しません。」





何ヵ月か前、チャンミンのドームツアーが事務所内で本決まりになった時、ミノは有名舞台監督の手掛けるドームコンサートを観に行った。

関係者としてではなく、チケットを自分で購入した。観客の目線で、判断しようと思った。


入社3年足らずで監督の右腕となった男の評判は、業界内でひそかな噂になっていた。彼がチームに入ってから、観客のノリが一段上がったと。

照明、ライトの制御、空調、音響、舞台装置。徹底的に突き詰め、アーティストと演出家の理想を形にするのは当たり前。

彼は更に上を目指してくる。

アーティストと観客の雰囲気を敏感に察し、変更を恐れない。建築の知識が深く、奇想天外な装置を発案する。

入場から退場、駅への誘導まで口を出す。最後まで観客を憂鬱にしないよう配慮する。

おかげで現場は大混乱となるが、誰より走り回って指示を出すから、みんなついていく。

そんな話を聞いて、確かめてやろうと思った。



ミノは、そのコンサートに圧倒された。

計算し尽くされた一体感。
アーティストの魅力を最大限引き出す芸術的な世界観。

コンサートが終わり、誰もが満面の笑顔で、時には感動で泣きながら帰る姿を見た。


これしかない。

このチームに、何としてもチャンミンのステージを作って貰う。


ミノは、滑らかに誘導される人の波の中で、ドームを振り返った。


「ユノ。あなたにもう一度夢を託すよ。チャンミンを世界一輝かせるステージを作ってよ。」





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明日最終話です。

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夢のたもと 20

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夢のたもと 19


ベッドルームから出てきたユノに向かって、チャンミンが走っていく。

「ユノっ!ユノ!ユノ!ユノ……」

首の血管が浮き出るほど、力の全てでチャンミンを抱き締めたユノ。

チャンミンは、ミノが見たことのない甘えた表情でユノに顔を寄せていた。

腹立たしいくらいに求め合っている2人を見て、ミノは軽く笑った。



ミノは2人を車に乗せて、チャンミンの家まで送った。
別れ際、ユノにそっと耳打ちした。

「明日は特番の生放送なので、あんまり盛らないでくださいね。」

ユノはスーツの襟を直し、「無理かも」と言ってチャンミンを支え、部屋に入って行った。


部屋に入るや否や、ユノはチャンミンの服を脱がせ、身体を隅々まで確認した。
至るところに赤黒いキスマーク。肩や胸元、太ももには噛み跡があった。

俯いたままのチャンミンの顔を引き寄せ、優しく唇を合わせ、ベッドに横たえた。


「あいつのことなんて、忘れさせてやる。」

ユノは、チャンミンに残された全ての痕跡に、くちづけた。

耳にも、胸にも、太ももにも、指先にも、キスしていない場所が無くなるまで。
次第に甘い息を洩らすチャンミンが、もっと感じるように、全身に。

「あっ、ユノ……」

恥じらう声に、身震いした。

「チャンミン。俺、男性とは初めてでどうしたらいいか分かんないんだけど……抱いていい?」

今更の質問にチャンミンは顔を真っ赤にした。

「僕も…なんだけど……」

「え。そうなの?」

チャンミンは少しムッとした。

「うん。今日は危なかったけど。」


ユノはチャンミンに身体を重ね、大きく息を吐いた。

「逃げてきてくれて、良かった。」

「暴れて逃げ出しちゃった。ユノがあんまり激しく叩くから、あいつの気が逸れたし。」

チャンミンは、赤く腫れたユノの小指から手首にそっと頬を寄せた。

「でも、もう番組に出られないかも。後輩たちのチャンスも奪ってしまって……」

ユノはおでこをコツンと合わせた。

「そんなチャンス、長続きしない。自分の力で売れなきゃ意味ないだろ。」

「人のために、何かしたかったんだ……」


チャンミンは口をつぐんだ。
そして、今までにない強い眼差しで、ユノを見た。

「ユノ。身体を洗いたい。それから、僕の話を聞いてくれる?」


ユノはお風呂をため、チャンミンを抱いて入った。

髪を洗い、フワフワに泡立てたボディーソープを手で広げ、身体の隅々まで洗った。噛み跡にしみて顔をしかめる度に、くちづけを与えた。


お風呂から上がったチャンミンは、心の淀みまで洗い流されたように、清々しい顔をしていた。

ベッドの横の壁にもたれて並んで座り、ユノの肩に顔を預けると、チャンミンは話し出した。




「僕は、病院の玄関に捨てられてたんだって。」

ユノの肩が震えた。

チャンミンは、生まれたときから1人ぼっちだった。


「高校を卒業するまで、ずっと施設で育ったんだ。施設でも、学校でも、みんなすごく優しかったよ。でも、それが辛かった。」

チャンミンの可愛い容姿、大きく潤んだ瞳は、大人たちの同情をかきたてた。

チャンミンは可哀想な子だから、優しくしなさい。可哀想な子だから、一緒に遊んであげなさい。

こんなに愛らしいのに、不憫な子。


喧嘩をすれば、友達だけが怒られた。
近所の柿を盗んだら、もっと持って行きなさいと与えられた。

いつも、腫れ物をさわるように扱われた。

何かある度に、大丈夫?と聞かれた。
返事は決まっていた。

「大丈夫」

チャンミンは次第に、友達と遊ばなくなった。
自分の容姿を嫌いになった。

「いつも思ってた。誰も知らない、遠い星に行きたいって。」


ただ一緒に居てくれた友達は、中学の時に寄付で貰ったギター。毎日弾いて過ごした。
ギターを奏で、浮かんだままに歌をのせる時だけは、孤独を忘れた。


奨学金で大学に進学し、普通に卒業して普通に就職するはずだった。

普通に誰かと恋をして、普通に幸せになる。
それはチャンミンにとって、普通ではない夢だった。


「でも、ミノに出会って、気づいたらここに居た。だから僕には、夢がない。何にもない。」

何もないから、事務所の言いなりだった。
目指す姿がないから、言いたいことが分からなかった。

容姿を褒め称えられても嬉しくない。

人気が出た途端、手の平を返して媚を売る人を見ては、虚しくなる。

心配ばかりするミノに、同情された昔を思い出す。

ギターは仕事になってしまった。

音楽まで、嫌いになりそうだった。


「何も知らないユノが、僕を大切にしてくれて、僕は、嬉しかったんだ。僕にもやっと、何の同情も利害もなく、安らげる場所ができたって。」

チャンミンはユノの胸に顔を埋めて匂いを吸い込んだ。
やっぱり安心する。

「何も言えなくて、ごめんなさい。安らげる場所を失うのが、怖かった。」



ユノはもうずっと、チャンミンを抱き締めていた。

「いまだに僕は、自分がどこに向かっているのか、よく分からない。」

途方に暮れた声で言ったチャンミンの身体を起こし、両手で頬を包んで自分に向けさせた。


「好きだよ。どうしようもなく。チャンミンの全部が、好きだよ。」


そして、くちづけた。

この気持ちが伝わるようにと、この愛が伝わるようにと。

ユノを見つめていたチャンミンの瞳は、すぐに甘くとろけた。


「チャンミン。俺にチャンミンを、愛させて。」


チャンミンはこくんと頷いた。




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プロフィール

コールドブリュー

Author:コールドブリュー
東方神起 ユノとチャンミンが大好き。
脳内妄想をこっそり綴っています。
ホミンのみ。

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