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記事一覧

アネモネの献身 30

その探偵、恋は専門外につき-アネモネの献身-30次の日、僕はバイト先のカフェに謝罪に行った。ユノは朝から用事があると留守にしていた。カフェでは何故かカイとテミンがエプロンを身につけて働いていた。「何故2人が!?」「臨時バイトとして手伝ってくれたんだ。助かったよ。おかげでクリスマスを乗り切れた。」店長がにこにこ顔で出てきた。「店長、ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。」「いやいや。災難だったね。犯罪...

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土と焔の森 18

土と焔の森18「ユノさん、シムさんから荷物届いてますよ。」「ん?あぁ、ありがと。」1月も後半に入った月曜日、編集長から呼び出されて出社した俺のデスクに、シムさんの担当君が小さな段ボール箱を置いた。包装を解く俺の背後から、担当君が興味津々で覗く。中には皿が複数枚丁寧に梱包されて入っていた。「これ、いいな。」歪な三角形をした器。墨色の背景に1本の木の枝を模したような朱色が入った皿に目が留まった。脳内に夜...

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アネモネの献身 29

その探偵、恋は専門外につき-アネモネの献身-29疲れがどっと出て、クリスマスは恋し懐かしい我が家のベッドで眠り明かした。安心できる場所でゴロゴロする幸せを噛み締めた。クリスマスらしいことなんて、何もなかった。さすがにケーキを作る元気もなく、ユノが買って来てくれたショートケーキを食べただけ。でも、この上なく幸せだった。「チャンミンごめん。プレゼント買う時間なくて。」「あ、そんなの気にしないでよ。僕もだか...

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土と焔の森 17

土と焔の森17温泉から戻った後、数日間シムさんは東京に残った。近所の神社に初詣に行ったり、銀座の街をブラブラしたり、映画を見たり。いつもより人の少ない東京の街を堪能した。2人きりで過ごせば過ごすほど、俺はシムさんを手離したくなくなった。大雪でも降って交通機関が麻痺すればいい。シムさんの窯が雪に埋もれて帰れなくなればいい。そんな小学生みたいな妄想までした。「東京にはこんなに物が溢れてるのに、どうして通...

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アネモネの献身 28

その探偵、恋は専門外につき-アネモネの献身-28ガラスが散乱する音と、何かが床に叩きつけられた音。そして、僕の大好きな人の声。「チャンミン!!!」ユノ。ユノ。ユノ!名前を呼びたいのに、ユノの声を聞いた途端に涙が溢れて、僕は声が出なかった。「チャンミン!どこだ!!!」ユノはやっぱり僕のヒーローだった。僕の窮地に駆けつけてくれる。銀縁メガネに押し倒されたままなのに、僕はもう安心していた。ユノがここに居る。...

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アネモネの献身 27

その探偵、恋は専門外につき-アネモネの献身-27部屋が暗くなって、もう夕方だと分かった。お腹がすいた……。こんな時でも僕のお腹は食べ物を求める。明日はクリスマスイブだって言うのに、こんなところで捕まって、ユノに会えないまま。ユノが僕をどこに連れて行ってくれようとしていたのか知りたい。部屋の外では、銀縁メガネがひっきりなしに電話で話している声がする。電話が切れたタイミングで、僕は壁ににじり寄って、身体を打...

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土と焔の森 16

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アネモネの献身 26

その探偵、恋は専門外につき-アネモネの献身-26僕はどうやら拉致されたらしい。薄目を開けて周囲を確認する。遮光カーテンが閉められた狭い部屋で、僕は手足の自由を奪われてソファに転がっていた。まだ身体が痺れていて、動けない。首だけわずかに動かすと、足元で、ロジェさんが項垂れていた。「ロジェさん……。」勢い良く上げられたロジェさんの顔は、涙に濡れていた。「気づいたんだね!大丈夫?」小声で話す彼の様子から、この...

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アネモネの献身 25

その探偵、恋は専門外につき-アネモネの献身-25次の日、リン先生から連絡が入った。「次のレッスンの予定を変更させて欲しいんだけど、チャンミンくんの電話繋がらないし、メールの返信もないの。ユノさん、伝えて貰える?」「繋がらない?」「電源切れてるみたいなのよ。」変だな。チャンミンらしくない。「連絡欲しいって伝えて貰えるかしら。」「はい……。」チャンミンに電話したが、確かに電源が切れていた。今日は家に寄ってく...

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土と焔の森 15

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プロフィール

コールドブリュー

Author:コールドブリュー
東方神起 ユノとチャンミンが大好き。
脳内妄想をこっそり綴っています。
ホミンのみ。

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